冬が近づいてきたり、暖かくなってきたなぁと思った時に頭をよぎるのがタイヤ交換ですよね。
カー用品店やディーラーでお願いしようにも予約がとれなかったり、お願いできても時間がかかって半日潰れてしまったなんてこともあるのではないでしょうか?
タイヤ交換は手順や注意点をしっかり押さえていれば、誰でも安全に交換することができます!
10年近く自分でタイヤ交換をしてきた僕が、タイヤ交換の手順や注意点についてご紹介していきます!
この記事を読めば、安全にタイヤ交換ができますよ。
とはいえ心配だったり、自信がない方はお店にお願いするのが間違いないです。
タイヤ交換の流れ
タイヤ交換の注意点
ケガや腰痛に注意!!!
必要な道具
まず、タイヤ交換をする上で揃えておきたい道具達です!
- ジャッキ(車載ジャッキ、油圧ジャッキ)
- レンチ(車載レンチ、十字レンチ)
- トルクレンチ
- 輪留め
最低限、これだけは準備するべきです。
あまりケチると作業が大変になるので道具はしっかり準備しましょう。
●ジャッキ、レンチ
車載のジャッキ、レンチを記載していますが、安全面と効率で考えると油圧ジャッキと十字レンチを用意するのが圧倒的におすすめです。
車載のものでもできなくはないですが、車載ジャッキは倒れやすく、車載レンチはナットを締めたり緩めるのが大変で効率が悪いです。
●トルクレンチ
トルクレンチは、最後にナットを適正なトルクで締めるために必要です。
強く締めすぎるとねじ切ってしまう恐れがありますし、弱いと走行中にタイヤが外れる危険性があるので、適性なトルクで締められるトルクレンチは必要です。
トルクレンチは物によるかもしれませんが、ソケットを準備する必要がありますので自分の車のサイズに合わせたソケットを購入しましょう!
ソケットについては下の表のサイズになります。
トヨタ、レクサス、日産、三菱、マツダ | ソケットサイズ 21 |
ホンダ、スバル、スズキ | ソケットサイズ 19 |
●ホイールナット
純正のナットが社外のホイールに使用できない場合があるので注意が必要です。
私も過去に一度ホンダの純正ナットが特殊だというのを知らずに取り付けてしまったことがありました。
出典元:協永産業株式会社HP
1.タイヤ交換準備
それでは早速タイヤ交換にチャレンジしていきましょう!
まずタイヤを外すには車をジャッキで持ち上げる作業が必要です。
- コンクリートの地面でなるべく平な場所!
- 車の周辺にひっかかりそうな物を無くす!
①砂利や土の上で行うとジャッキの足場が不安定なため、車の重みで倒れてしまう可能性が高く危険です。
②車の周辺に何か引っかかるものがあると、車を持ち上げた際にひっかかり、バランスが崩れてしまい、車が落ちてくる可能性があります。
少しでも危ない要素を取り除くことで、安全に作業をすることができます!
安全な場所に車を置いたら、ギアはパーキング(P)に入れて、サイドブレーキや足踏みのパーキングをかけましょう。
ホイールカバーが付いている場合は、車が安定しているこの時にとっておきましょう。
2.ジャッキアップ
安全な場所に車が置け、準備ができればいよいよ車をジャッキアップしていきます。
前だけ、後ろだけを上げて2輪ずつ交換する方法もありますが、少し面倒でも1輪ずつ交換していく方が車の安定感からしても安全ですしオススメです。
交換するタイヤのナットを地面に接地している時に少し緩めておきます。
緩める際は、反時計回りに回します。
たぶんかなり固いと思いますが、気合で緩めます笑
ホイールナットを緩める順番は、5穴の場合は星形に対角線で緩めます。
4穴の場合は、対角線で緩めていきます。
なぜ接地してる時に少し緩めておくかというと、持ち上げてから緩めようとすると浮いている車に力を加えることになるので揺れて危険ですし、タイヤも一緒に回ってしまって緩めるのが大変だからです。
交換するタイヤのホイールナットを緩めたら、念のため交換する対角線上のタイヤに輪留めを置くと良いです。
タイヤが転がっていかないようにできれば何でもよいと思います。
ジャッキをジャッキアップポイントにセットします。
写真のように切り込みのある部分が前後にありますので、そこに合わせていきます。
違う部分で持ち上げることもできますが、凹んだりバランスが悪くなったりするのでジャッキアップポイントにしっかりかけて持ち上げましょう!

車を持ち上げる前に、回りに人がいないか、何か物を置き忘れていないかを確認しておきましょう。
確認できたらジャッキアップしますが、タイヤが少し浮くくらいまで持ち上げれば十分です。
あまり持ち上げすぎると不安定になるのと、その分タイヤを持ちあげなくてはいけなくなり疲れます。
3.タイヤ交換
車を持ち上げたら、十字レンチを使ってホイールナットを外していきます。
反時計回りで全部外し終わったら車体からタイヤ、ホイールを外していきます。
この時固着していて取れない場合はタイヤの下側等を叩いたり、軽く蹴る等の衝撃を与えてあげれば外れると思います。
外し終わったら、ジャッキの横あたりの地面と車の間にホイールを寝かして置いておきます。
ホイールを置いておくことで、もし車が揺れて落ちてしまっても、ホイールが受けてくれます。
タイヤ、ホイールを車体へ付ける際には少し注意が必要です。
- タイヤに方向指定があるのか、ないのか。
- タイヤを持ち上げる際、ホイールのスポーク部分をもって取り付けない。
- ホイールを取り付けた際に、しっかりくっついているか(グラグラしていないか)
- ホイールナットは車や取り付けるホイールに適したものか。
- ホイールナットを付ける際に最初は手である程度まで締めること。
- ホイールナットの締め付けの際、ナットは穴の中心にあるか。
①タイヤに方向指定があるのか、ないのか。
僕が過去に交換した際に、スタッドレスに方向指定があるものがあるとは知らずに取り付けてしまったことがありました。
指定のものはあまりないかもしれませんが、取り付ける前にタイヤを確認し、方向指定があるかないかの確認をしておきましょう。
タイヤの側面にローテーションと書いてなければ指定はありません。
タイヤ、回転方向指定について
出典:ブリジストンホームページ
②タイヤを持ち上げる際、ホイールのスポーク部分をもって取り付けない。
スポークとは、ホイールのセンターから端まで伸びてるデザインの部分です。
③ホイールを取り付けた際に、しっかりくっついているか(グラグラしていないか)
取り付ける際に、グラグラしていると正しく取り付けできません。
グラグラしている状態だと、ホイールがセンターにしっかり取り付いていない状態なので、そのままホイールナットを締めても正しく締めることができません。
イメージで言うと、ヤンキー座りをして膝などでタイヤを押さえつけ、少しガタガタするとすこっとハマると思います。
この状態になって初めてホイールナットを締めていきます。
④ホイールナットは車や取り付けるホイールに適したものか。
ホイールナットにはいくつか種類がありますので、適さないものは使用しないでください。
出典元:協永産業株式会社HP
⑤ホイールナットを付ける際に最初は手である程度まで締めること。
いきなりレンチ等を使ってしまうと、斜めに入っているのに無理やり締めこんでしまうことになり、車体から出ているボルトを痛めてナットが取り付けられなくなってしまいます。
そうなるとボルトも交換しないといけなくなり、余計な費用がかかってしまいます。
それを防ぐためにも、面倒ですが手でホイールナットを回していき、奥まで回していきます。
ホイールナットは5穴なら星形になるよう対角線の順番、4穴なら対角線で締めていきましょう!
⑥ホイールナットの締め付けの際、ナットは穴の中心にあるか。
ホイールナットが穴の中心に無ければずれていますので、もう一度ナットを少し緩めて、ホイールをガタガタ動かしつつ、膝でタイヤを押さえながらナットを締めて下さい。
中心にないときちんと締めこめない位置で止まってしまい、ナットが緩む危険性があります。

以上を確認して問題なければ、レンチを使って締めていきます。
軽い力でレンチを時計回りに回していき、回りが重くなったところまできたら、グッと一瞬力を入れてナットを締めます。
これを対角線で締めていき、一瞬力入れるぐらいでもう回らないくらいまで締めれば十分です。
車を下ろしてからトルクレンチで締めるので、ここで思いっきりナットを締める必要はありません!
4.ジャッキダウン
タイヤの交換ができたら車を下ろします。
この際に、車体の下に置いていたタイヤをどかし忘れないようにし、回りに人や物がないか確認をしてジャッキを下ろします。
油圧ジャッキですと、圧を抜くとジャッキがさがりますが、一気に下ろすと危ないのでゆっくり降ろしましょう。
車が下りたら、ジャッキを抜いて、トルクレンチを使いナットを規定トルクで締めていきます。
大体100Nmくらいで締め付ければ問題ありませんし、タイヤ交換用のトルクレンチであれば初めから設定されているので、何も考えずに締めるだけです。
僕はストレートという工具屋さんで購入したものを使用していますが、
この工具は103Nm固定されてますので、カチっというまで締めて終わりです。
この時、どのナットにも均等に力が掛かるように、同じ動きと体重の掛け方で締めこむのがポイントです。
締めすぎるとねじ切れたり、次回外すときに固すぎて自分を恨むことになります笑
締めるのが弱すぎてナットが緩む危険性を考えると、トルクレンチでトルク管理するのが一番楽で安全です。

5.タイヤの空気圧
保管されていたタイヤですので空気も抜けている場合が多いと思います。
最後に空気の補充をして作業は終了です!
車種ごとの必要な空気圧はだいたい運転席のドアを開けたところに貼ってあります。

規定の量を入れましょう!
以前アライメント屋さんで言われてなるほどと思ったのが、
『指定の空気圧で空気を入れるのが一番乗り心地良くなる』
まとめ
タイヤ交換の手順や注意点について書いてみましたが、いかがでしょうか?
主なポイントとしてこんなところかなと思います!
●必要な道具は予めそろえて置く。
●1輪ずつ交換すれば危険度は低め。
●ホイールナットの種類に注意。
●ホイールナットの締付トルクに注意。
●タイヤの空気補充。
くれぐれも怪我や腰に注意して自己責任にて作業を行って下さい!
それでも心配な方はお店にお願いするのが無難です!
以上「意外と簡単!タイヤ交換の手順や注意点!」でした!